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ヨットシーズン到来!稲毛ヨットハーバーは初心者から本格的にマリンスポーツが楽しめる場所だった!

海が近く潮風が感じられる幕張ベイタウン・ベイパークの住人の方は、お散歩やジョギング、車で海岸線を走ることも多いと思います。そんな海岸線、検見川の浜の公園入口に、ヨットハーバーがあるのはご存じですか?国体などの横断幕が出ているのをご覧になった方もいらっしゃると思いますが、このヨットハーバー、フラッと立ち寄ることって可能なのでしょうか?ヨットを近くで見てみたいけど、入りづらいな…そんな声を聞いたので、今回は稲毛ヨットハーバーへ取材に伺いました。

お話を伺ったのは稲毛ヨットハーバーの職員・加藤様。実は加藤様、稲毛ヨットハーバーの配属になって、小型船舶の免許を取られたそうです。(職員なのに小型船舶免許が必要なの?と驚いたのですが、その真相はこの記事内に書かれています!)

▼稲毛ヨットハーバー全貌。展望レストランもあります。

稲毛ヨットハーバー
稲毛ヨットハーバーはディンギーヨット(エンジンのついていない風力のみで動くヨット)専用のヨットハーバーです。
市民のスポーツ・レクリエーション活動の普及振興に関する事業及びスポーツ・レクリエーションを通じた地域のコミュニティづくりの支援を行う公益財団法人千葉市スポーツ協会が管理・運営をしています。マリンスポーツのメッカとして、レジャーだけでなく高校総体や国体などの本格的な競技場としても利用されており、各種イベント・教室(海洋教室・ヨット入門コース・ジュニアヨット教室・親子ヨット教室etc.)を開催しています。

このヨットハーバーはいつ作られたんですか?

1976年(昭和51年)日本初の人工海浜として「いなげの浜」「検見川の浜」が整備されたのですが、その6年後、1982年(昭和57年)12月にオープンしました。

ヨットハーバーがここに作られた目的を教えてください。

稲毛海浜公園を作るときに、マリンスポーツの拠点となることを目的に作られました。実際に千葉国体や世界大会も開催されています。

そうだったんですね!実は近くに住んでいるのですが、一般のひとがフラッと立ち寄って見学するのはダメなのかと思っていました。

大きなレースのときには、レース規約によって選手・関係者以外の一般の方は入れないこともありますが、大きなレース以外の時はどなたでも見学にお越しいただいて大丈夫なんですよ。桟橋までは一般の方も入れるようになっています。ただ、足元が海水で濡れている場合があるので、注意していただき、小さなお子様はしっかり手を繋いでいただきたいです!

▼取材を終えて撮影をしていたらタイミング良く帰港するヨットが!

滑って転んだら大変ですもんね!どんな方が利用されているんですか?

学校や団体の方がほとんどですが、個人でヨットを楽しまれている方もいらっしゃいます。ヨットの運搬は大変なので、ヨット保管やレンタルヨットの貸し出しもしています。

せっかく海の近くに住んでいるから、お子様にマリンスポーツを体験させたいという親御様もいらっしゃると思うのですが、スクールなどはありますか?

まずは体験会への参加をお勧めします。体験会は、インストラクターと一緒にセーリングを体験していただける風力だけで動かす「ディンギーヨット体験会」、エンジン付きヨットでの「クルーザーヨット体験会」があります。教室としては、小学生の親子が参加できる「親子ヨット教室」、小学4年生から中学生までを対象とした「ジュニアヨット教室」を開催しています。

教室は中学生までしか参加できないのでしょうか?

16歳以上の方には、「ヨット入門コース」をご用意しています。教室に参加して、本格的にヨットをやりたいという方には、稲毛ヨットハーバーの帆走資格を取得するための「公認ヨット教室」で二日間の講習を受けていただき、日本セーリング連盟の初級5級バッジテストを取得後、ハーバーの利用方法などの説明が受けられる「安全講習会」を受講されると、稲毛ヨットハーバーのライセンスが取得できます。ライセンスを取得したあとも、技術に不安がある方向けの「フォローアップ教室」があるので安心して楽しんで頂けます。

▼ヨット保管庫

いろいろな体験会や講習会があるんですね。他にもありますか?

他には小学生(4年生以上)と保護者様または中学生以上の方が参加出来るSAP(※)教室、小学生と保護者様が参加いただける、監視艇「潮風」に乗船して千葉港から幕張沖を見学する海洋教室を開催しています。

(※)SAPとはStand Up Paddleboardの略で、サーフボードの上に立ち、一本のパドルで左右を交互に漕ぎ水面を進むマリンスポーツ。1960年台にハワイ州オアフ島ワイキキビーチにて、カヌーのパドルを使用して、サーフィンをしたことがはじまりと言われている。 2003年にハワイで復刻し、カリフォルニア、オーストラリアと次々と火が付き、世界的に広まった。

監視艇の体験会ですか!あまり乗る機会もなさそうなので、それは楽しそうですね(笑)普段、監視艇を出すことは多いんですか?

ヨットが海に出ているときには、トラブル対応のために、監視艇も出ています。監視艇は職員が操舵しているので、私も小型船舶免許を取ったんです。

気象情報は常に確認しヨットが出航できるか、中止にするか決めているんですが、海上は天気や風向が変わりやすいんです。海に出て急に風が強くなる、全く風がなくなるということもあります。実はヨットは強風でも無風でも大変なんです。

▼建物入ってすぐ左側にある掲示板にはスクールの案内やイベント案内が貼られています

強風だと転覆してしまうという事だと思うのですが、無風でも大変なんですか?

ヨットは風を受けて移動するので、風がなくなると動かなくなってしまうんです。無風状態が続くと、どうすることも出来なくなるので、曳航(モーターボートで引く)が必要になります。

ヨットは風の力でのみ動くから、風がないとどうする事も出来なくなるんですね。風の強い時に気をつけることはありますか?

ハーバー内で風もそんなに強くないからと海に出て、強風で転覆したり、帰ってこれなくなるなどの事故にあうこともあります。あとは、稲毛ヨットハーバーは陸から風が吹いているときは、海の方が風が強くなることが多いので注意が必要です。

自然が相手ですもんね…。寒い時期に注意されていることはありますか?

冬の時期は海水温が低いので、転覆した時のためにウェットスーツを着ていないとヨットに乗るのは危険です。また、3月から10月までは教室やレースなどありますが、11月から2月の寒い時期はオフシーズンとなります。ヨット部、ヨットの団体や個人の方たちは、みなさん寒い中がんばってヨットに乗っていらっしゃいます。

風といえば台風の時はどうでしたか?

台風の時期は、係留している船のロープ、陸上に保管してあるヨットのロープの確認はしっかりと行います。15年位前、満潮と台風接近のタイミングが重なってしまい、ヨットの陸置き場に波が上がってきたことがありました。

▼一般の方もヨットを眺めることができます。お天気の良い日は気持ち良いですね。

それは怖いですね!先ほどレースのお話がありましたが、思い出に残っている大会はありますか?

千葉国体ですね。普段やっているレースとは規模が違いますし、日本全国から選手も参加されていたので、いつも以上の緊張感がありました。

(※)FJ級FD(フライング・ダッチマン)級の設計者U・ヴァン・エッセンがFD級のジュニア版として設計したもので、日本ではインターハイの制式艇として採用され、高校生を中心に普及したクラスです。(全長4.03m /全幅1.50m/重量90kg)

この施設前には足を洗う水道がありますが、他に何か設備はありますか?

有料のロッカーと温水シャワーがあります。ロッカーと温水シャワーはヨットに乗らない方も使っていただけるので、受付に声をかけていただければご利用できます。

▼吉田様よりお借りした写真。海原をヨットで走ると開放的な気分になりそうです。

ヨットの魅力を教えてください!

ヨットは自然の風の力を感じることが出来るスポーツです。風向きや風の強さという風を読む力が身に付きますし、自然の中で全身を使ってやるというのが最大の魅力ですね。

これからヨットをやってみたい、体験したいという方にメッセージはありますか?

ヨットは気象、風、自然を学ぶことが出来ます。都会ではあまり味わえない、危険回避の力や察知する力が鍛えられます。そして風を感じ、自然と一体化できるスポーツです。ぜひ、全身で自然を体感できるヨットを楽しんで欲しいです。

▼別角度から撮った全貌。入口前、向かって右側に足を洗う水道があります。

取材を終えて

加藤様にお話を伺ったあと、ハーバー内の撮影をさせて貰ったのですが、とても良いタイミングでヨットが帰港するのが間近で見ることができました。海の近くに住んでいるのだから、風の力だけで進むヨットを体験してみたいなと思いました。お散歩やランニングの帰りに、ヨットハーバーに立ち寄って、優雅に海面を走るヨットを眺めるのも素敵な時間が過ごせそうです。様々な体験会やスクールもあるので、マリンスポーツの体験第一歩としても良さそうですね。

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